

当社の創業者である田熊常吉は、1912年の「タクマ式汽罐(ボイラ)」発明により国内産業の発展に大きく貢献しました。1938年にはボイラを通じて社会へ貢献するという「汽罐報国」の精神を掲げ当社を創業。以来、当社グループは、この精神を継承し、あらゆる種類のボイラを手がけるとともに、ボイラで培った技術を活かして廃棄物処理プラントや水処理プラントなどの環境衛生分野へ進出し、エネルギーの活用と環境保全の分野を中心に事業を広げ、社会の発展と課題の解決に貢献してまいりました。当社グループの経営理念はこの創業の精神にあり、事業活動を通じて社会の長期的、持続的な発展に貢献することが、当社グループの変わらぬ価値観です。
詳しく見る自然災害の甚大化等、気候変動の影響が顕在化しつつあるなか、脱炭素社会の実現に向けて再生可能エネルギーへの期待はますます高まっており、また、公共インフラの老朽化に伴う更新・延命化需要など、当社グループの主要事業領域においては、足元では引き続き堅調な需要が存在しております。一方、中長期的には人口減少・高齢化等の社会構造の変化に伴う需要の変化、行政サービスの外部化(民間活用)の進展による包括委託の増加や、地域課題解決に向けたニーズの高度化・多様化など、事業環境は大きく変化していくものと認識しております。

第14次中期経営計画における市場環境の認識

グローバルでは気候変動問題の深刻化、また、新興国を中心に人口増加・都市化の急速な進展による衛生環境の悪化や、エネルギー需要の増加などが懸念されます。一方、国内においては人口減少・高齢化による内需の縮小、人材・担い手不足や財政の逼迫、インフラの老朽化などが懸念されており、将来に向けて持続可能な社会をいかに実現していくかが重要な課題です。このような中長期のトレンド・社会課題を踏まえ、当社グループは中長期の経営の指針として「長期ビジョン(Vision2030)」を策定しております。
当社グループは本ビジョンの下、事業活動を通じてお客様や社会の課題を解決することでESGに関する重要課題に取り組み持続的な成長を目指す、ESG経営を推進します。このESG経営の核となる事業活動の展開に際しては、当社グループの強みであるエネルギーの活用や環境保全に関する技術・ノウハウと、長期にわたるアフターサービス等を通じて培われたお客様との信頼関係を基に、「お客様の良きパートナー」となり、不屈の発明家精神を継承した当社グループの「イノベーション」によって生み出された有益な技術・サービスを通じて、再生可能エネルギーの活用と環境保全の分野を中心にお客様や社会の課題を解決いたします。この事業活動を通じてESGに関する重要課題に取り組み、お客様や社会とともに持続的に成長することで、2030年に経常利益200億円を目指してまいります。
詳しく見る当社グループの事業ポートフォリオ戦略としては、ストック型ビジネスを「成長事業」と位置づけ、グループを牽引するドライバーの役割を担います。また、ストック型ビジネスの前提となるEPC事業はグループの「コア事業」と位置づけ、リーディングカンパニーとしてのポジションの維持・拡大を図ります。環境・エネルギー(海外)事業は、中長期的にグループ事業の柱の一つへと育成する「将来事業」と位置づけています。また、民生熱エネルギー事業および設備・システム事業は、引き続き着実に収益を拡大していく「継続事業」と位置づけています。

一般廃棄物処理プラントでは老朽化にともなう更新・延命化需要、下水処理では汚泥焼却プラントの更新における省エネ・創エネ型への転換需要、また、民間事業者向けでは中小型バイオマス発電プラントや非化石燃料への燃料転換などの需要が存在しており、当面は引き続き堅調に推移するものと見込んでいます。加えて、アフターサービスの分野においても、各製品の今後の需要拡大が期待されます。
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2025年3月期について、受注高は、一般廃棄物処理プラントのDBO事業2件・基幹改良工事1件、エネルギープラント4件、下水処理場向けの汚泥焼却施設1件などを受注し、前期に比べて大幅に増加しました。売上高は、主にEPC事業における案件構成の変化により減収となったものの、営業利益は、アフターサービスの増加や、2024年3月期第2四半期に計上したごみ処理プラントのO&Mにおける対策費用の影響解消により増益となりました。




東南アジア諸国で高まりつつあるバイオマス発電プラントや、都市化を背景とする廃棄物処理施設への需要に対して、当社では、現地法人を置くタイと台湾を中心に、プラントの建設とメンテナンスサービスを提供しています。
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2025年3月期について、受注高は、新設プラントの受注はなかった一方でメンテナンスの需要が堅調に推移し、前期から微増となりました。売上高・営業利益は、受注済みのプラント新設案件が進捗したことなどにより、大幅な増収増益となりました。なお、営業利益のうち約3億円は、海外子会社との取引高消去にともなう為替換算差額によるものであり、同額を営業外費用の為替差損として調整しています。



グループ会社の株式会社日本サーモエナーにて、汎用ボイラや温水発生機など各種熱源装置の製造、販売・メンテナンスを行っています。主な納入先は、各業種の生産工場をはじめ、ホテル、病院、商業施設などです。
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2025年3月期について、受注高は、市場の緩やかな回復傾向が継続したことにより前期比で増加しました。売上高・営業利益についても、受注の増加や、受注済みの案件が進捗したことにより、増収増益となりました。本事業におけるM&Aとしては、高い技術力を持つIHI汎用ボイラの株式取得をタクマが実施。また、農畜産業の副産物を燃料とする小型バイオマスボイラを取り扱う株式会社第一産機の株式取得を日本サーモエナーが実施しました。



グループ会社の株式会社サンプラントにて空調・給排水衛生・消火設備など、建築設備の設計・施工を行うほか、株式会社ダン・タクマにて半導体・電子デバイス製造プロセスに求められる高度にクリーンな周辺環境を創造するクリーン機器・設備の供給とサービスを行っています。
| 建築設備事業 | 半導体産業用設備事業 | |
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2025年3月期について、受注高は、主に建築設備事業において需要が堅調に推移したことなどを背景として、前期比で増加しました。また、売上高・営業利益は、受注済み案件が進捗したことに加えて、2024年3月期に計上した建築設備事業の一部案件における追加費用の影響が剥落したことなどにより、大幅な増収増益となりました。


