CONTACT
TOP
サステナビリティ

サステナビリティSUSTAINABILITY

気候変動対策への貢献・環境負荷低減の取り組み

当社グループは、再生可能エネルギー(非化石エネルギー)の普及やエネルギー効率の改善、資源保全・環境負荷低減と、未利用資源の有効活用への取り組みに対して、80年余りにわたり培ったエネルギーの有効活用と環境保全の技術を用いた製品・サービスを提供することで、世界的な課題である気候変動の緩和や環境負荷の低減を図り、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

事業活動を通じたCO2排出量削減への貢献

当社が提供する一般廃棄物焼却プラントとバイオマス発電プラントにより、廃棄物・バイオマスをエネルギーに変換して、年間約400万トンものCO2排出量削減に貢献しています。

事業活動を通じたCO2排出量削減への貢献

取り組み事例

タクマ本社ビルと播磨工場に再エネ100%電力を導入

当社は、当社子会社の株式会社タクマエナジーが供給する実質再生可能エネルギー100%の電力を、2022年4月1日より本社ビルおよび播磨工場に導入しました。この電力には、2013年に播磨工場に設置したタクマ太陽光発電所や、これまで当社が納入したバイオマス発電プラント・廃棄物処理プラントで生み出された電力が利用されています。これにより、当社の本支店・工場におけるCO2排出量を年間約1,616t-CO2 (2021年度実績)削減します。

タクマ本社ビルと播磨工場に再エネ100%電力を導入

事業活動を通じた取り組み

プラントのライフサイクルにおける環境負荷低減

プラントの設計・施工・運転・メンテナンス、改造といったプラントのライフサイクルにおける環境負荷について、プラントの高効率化による燃料消費量の低減や発電効率の向上、省エネ化を通じてCO2排出量の削減に取り組み、環境負荷低減に努めています。

一般廃棄物処理プラント事業

当社は、1963年に「日本初の全連続機械式ごみ焼却プラント」を納入して以来、国内No.1を誇る370件超の一般廃棄物処理プラントを建設・納入してきました。プラント各所に導入している処理技術の多くは自社で研究・開発したものであり、時代とともに変化する社会のニーズに応えるべく技術研鑽に努め、最高水準へ挑戦し続けています。
当社は、業界のリーディングカンパニーとして、豊富な実績に基づく幅広い製品ラインナップとサービスを通じて、資源・環境保全に貢献しています。

一般廃棄物処理プラント事業
高効率・低環境負荷な一般廃棄物処理プラントの設備フロー
資源保全の取り組み

焼却技術、排ガス処理技術を向上させ、灰資源化の推進、薬剤使用量の低減を図り、循環型社会形成に貢献します。

高性能ストーカ炉

当社ストーカは国内No.1の納入実績と処理経験で培った工夫・改善が施されています。ごみの性状が多様化する中においても安定燃焼を維持し、均質で燃え残りの少ないセメント資源化に適した灰性状に仕上げることにより、焼却灰の資源化を推進します。

ごみを焼却するしくみ
ごみを焼却するしくみ
飛灰循環システム

ろ過式集じん器にて捕集される飛灰の中には、まだ除去能力が残っている有害物質除去薬剤(消石灰、活性炭)が存在します。本システムはこの薬剤を有効利用する技術であり、薬剤使用量ならびに飛灰の発生量を削減し、効率的かつ経済的な飛灰の資源化を推進します。

システムのイメージ
システムのイメージ
環境保全の取り組み

AIを活用した燃焼制御と高効率発電の導入により、周辺地域の環境を守り、CO2排出量を削減します。

AIを活用した燃焼制御システム

AI技術を活用した次世代の燃焼制御システムで、熟練運転員の操作技術を再現します。ごみ焼却特有の燃焼変動を的確に予測して、適切な対応を判断・実行できるため、中長期的にごみ質が変動する場合においても、常に安定した燃焼状態を維持します。

AIを活用した燃焼制御のイメージ
AIを活用した燃焼制御のイメージ
高効率発電システム

CO2排出量削減の観点から、一般廃棄物処理プラントでは高効率発電技術が求められています。当社は高温高圧ボイラをはじめ、低空気比燃焼、低温エコノマイザ、タービン排気蒸気の高真空化などの高効率発電技術で、地球環境の保全に貢献します。

システムのイメージ
システムのイメージ

水処理プラント事業

当社は、1962年に水処理事業へ進出以降、60年以上にわたりさまざまな水処理装置を製造し、社会が必要とする水資源・水環境の保全に取り組んできました。近年では、さらに、省エネ・創エネ化やLCC(ライフサイクルコスト)削減など社会的ニーズに応じた取り組みも求められており、当社がこれまで培ってきた確かな技術と豊富な経験を生かして、「持続可能な下水道システム」の実現に貢献していきます。

水処理プラント事業
下水道施設における水処理プラント設備のフロー
上向流移床型砂ろ過装置
上向流移床型砂ろ過装置

上向流移床型砂ろ過装置(ユニフロサンドフィルタ)は、水中の汚濁物質(SS)を除去するもので、主に下水処理場での仕上げ処理に活用され、きれいになった処理水は河川に放流されます。また処理水の一部は施設内での再利用水としても利用され、水資源の保全にも貢献しています。移床型砂ろ過装置としては国内トップシェアを誇り、国内累計2,800台以上の実績がある水質浄化技術のロングセラー商品です。近年では、従来の固定床型砂ろ過装置と同じ面積で処理水量が2~3倍となる新商品の「高速型」を中心に納入実績を増やしており、また、既存の土木躯体を活用し固定床型砂ろ過装置から本装置へ改築更新する事例も増えつつあります。

階段炉下水汚泥焼却発電システム
階段炉下水汚泥焼却発電システム

下水の処理過程で発生する汚泥はバイオマスであり、再生可能エネルギーとしての利用が期待されています。従来の汚泥焼却炉は補助燃料が必要で、かつ多くの電気を使用するエネルギー消費型のシステムでしたが、本技術は当社のコア技術である焼却技術とボイラ技術を生かし、汚泥を燃料として一定規模以上では焼却設備の消費電力以上の発電電力が得られる、エネルギー創出型のシステムです。

エネルギープラント事業

当社は、ボイラ業界のパイオニアとして多種多様なボイラやエネルギープラントを数多く納入し、長年にわたりお客様の課題解決に貢献してきました。近年、社会全体で取り組むべき課題として、気候変動の緩和や、そのための脱炭素社会の実現が挙げられており、それらの課題解決には、太陽光・風力・地熱・中小水力・バイオマスといった再生可能エネルギーが重要な役割を果たすといえます。
間伐材等の木質バイオマスは、成長過程で光合成により二酸化炭素を吸収することから、木材のエネルギー利用においても大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えないというカーボンニュートラルな特性を有しています。当社は木質バイオマスの活用による再生可能エネルギーの普及を通じて、お客様や社会が抱える課題の解決に貢献していきます。

エネルギープラントの長期安定稼働の実現
エネルギープラントの長期安定稼働の実現

お客様に安心してエネルギープラントを運用していただくためには、長期安定稼働に耐えうる高度なプラント設計が欠かせません。当社は長年培った技術と豊富な納入実績に基づき、お客様の要望に応える最適な燃焼方式の選定、プラント設計を行っています。また、プラントの長期安定稼働をより安心かつ確実なものとするサービス(メンテナンスやO&M事業)を提供しています。

未利用資源の有効活用
未利用資源の有効活用

バイオマス燃料は燃料の性状が一定でないことから、安定的な燃焼を実現させることが難しいという特徴があります。当社は、豊富な経験に基づく高度な技術により、さまざまなバイオマスを安定的に燃焼させ、有効活用することを得意としています。
また、資源を極限まで活用するために、プラント設計において、エネルギー効率の向上を常にめざしています。

新電力事業

当社グループでは、2015年に新電力事業を行う株式会社タクマエナジーを設立して以来、当社の建設したプラントで発電した電力を同社が調達し、地域の公共施設等に供給する「電力の地産地消」への取り組みを推進するなど、プラントを通じた地域循環型社会の実現に取り組んでいます。

地域循環型社会への取り組み

各種団体を通じた取り組み

⽇本産業機械⼯業会への参画

一般社団法人日本産業機械工業会は経団連の実行計画に基づき、2030年度目標を設定しています。当社は環境装置部会等に参加し、環境装置部会では副部会長を務めています。日本産業機械工業会の取り組みに対し、自社の脱炭素化に基づく意見を述べ、日本産業機械工業会としての脱炭素化への取り組み、気候変動対策に協力しています。

日本環境衛生施設工業会への参画

一般社団法人日本環境衛生施設工業会は、廃棄物を通じた脱炭素、資源循環型社会、地域循環共生圏の構築に取り組む業界団体であり、当社は会員として理事、各委員会の委員(長)で参画しています。各委員会を通じて国、業界等へ意見を提示・反映させることで、脱炭素、循環型社会、地域循環共生圏の実現に取り組んでいます。

C2Xへの参画

カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現に向け、異業種連携、複数社のコラボレーションによってC2X(Carbon to X)にかかる革新的な技術(脱炭素技術、CCUS技術等)を事業化することに重点をおいた組織(一般社団法人C2X)に設立当初から参画し、活動しています。

TCFD提言への賛同表明

2022年4月に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に賛同表明をしており、当社グループが目指す企業ビジョンの実現に向け、製品・サービスの提供を通じたお客様や社会の課題解決、および当社自身のCO2排出量削減による持続可能な社会の実現に資する取り組みの充実を図るとともに、ステークホルダーとの対話を通じた気候変動に関する対応と情報開示の充実に取り組んでいます。

国連グローバル・コンパクトへの参画

2006年から国連「グローバル・コンパクト」に参加しており、4分野(人権、労働、環境、腐敗防止)10原則を支持しており、これらの世界共通の理念を理解、尊重しながら、事業を展開しています。

環境目標と実績

当社のプラントの主要設備であるボイラ生産拠点の播磨工場において、自治体との環境保全協定やISO14001のもと目標値を設定し、排出量や使用量の削減に継続的に取り組んでいます。

項目 目標・協定値 2022年度実績
項目 NOx排出量(※1) 目標・協定値 80.1t/年以下 2022年度実績 0.197ton
項目 排水量(※2) 目標・協定値 123.5m3/日 2022年度実績 超過せず
項目  pH 目標・協定値 5.8~8.6 2022年度実績 超過せず
項目  BOD 目標・協定値 14.0mg/l 2022年度実績 超過せず
項目  COD 目標・協定値 15.0mg/l 2022年度実績 超過せず
項目  SS 目標・協定値 8.7mg/l 2022年度実績 超過せず
項目  T-N 目標・協定値 18.8mg/l 2022年度実績 超過せず
項目  T-P 目標・協定値 2.3mg/l 2022年度実績 超過せず
項目 一般廃棄物排出量 目標・協定値 20ton/年(2022年度) 2022年度実績 19.2ton
項目 産業廃棄物排出量 目標・協定値 35ton/年(2022年度) 2022年度実績 28.39ton
項目 水使用量 目標・協定値 50l/h以下(2022年度) 2022年度実績 43.8ton
項目 電力使用量 目標・協定値 17kWh/h以下(2021年度) 2022年度実績 17.7kWh/h

※1 兵庫県、高砂市との環境保全協定に基づく数値
※2 瀬戸内海環境保全特別措置法に基づく数値

ESGデータ

環境マネジメント

ISO14001取得状況

当社の播磨工場では「ISO14001」の認証登録をしており、国際規格に適合して構築された環境マネジメントシステムに基づいて環境マネジメント活動を行っています。
また、グループ会社の株式会社日本サーモエナー、株式会社タクマテクノス、株式会社北海道サニタリー・メンテナンス、株式会社ダン・タクマにおいて「ISO14001」を取得しています。

CONTACT

お問い合わせ