CONTACT
TOP
特集 PICKUP

特集PICKUP

ごみ処理施設が「いつも」も「もしも」も地域で活躍!
注目の『今治市クリーンセンター』を徹底解剖

平常時は市民の憩いの場、災害時は安心して避難できる防災拠点。
地域の持続可能なまちづくりに貢献する施設を、地域全体の連携によって作り上げています。

近年、地震、豪雨、大型台風など、日本各地で災害が多発しています。そのような状況の中、ごみ処理施設は、施設自体の強靭さに加え、停電してもごみによる発電が行えるため、住民が安心して生活できる避難所としての期待が高まっています。
全国から注目されている施設が、今治市クリーンセンター(愛称:バリクリーン)。今治市の「指定避難所」に指定されただけでなく、ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2019で最高賞となるグランプリに輝いた次世代型の施設です。
平常時にはイベントやスポーツ、環境啓発の場として多くの市民が訪れるなど、地域に新たな価値を創出する施設となっています。この記事では、SDGsが目指す持続可能なまちづくりにも貢献する、バリクリーンの取り組みを紹介します。

ジャパン・レジリエンス・アワード2019

What is バリクリーン?
平常時も 災害時も役立つ「フェーズフリー」なごみ処理施設

バリクリーンは「フェーズフリー」という新たな概念を全国のごみ処理施設で初めて取り入れた施設として、2018年3月に竣工しました。今治市民約16万人分のごみの安定的な処理に加え、平常時は「市民の憩いの場」、災害時は「防災拠点」として、”いつも”と”もしも”の両方=「フェーズフリー」で地域に貢献します。

フェーズフリーとは?

“いつも” も “もしも” も 変わらず役立ち、私たちの高いQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を維持するもの

㈱スペラディウス佐藤代表取締役が提唱する防災に関わる新たな概念です。日用品は平常時、防災用品は災害時を中心に役立つ商品やサービスが多い中、フェーズフリー化した商品や施設、サービスは、平常時と災害時というフェーズ(段階、場面)に関係なく、「いつも」のときも、「もしも」のときも変わらず役立ち、私たちのQOLを高く維持します。本施設は数十項目にものぼるハイレベルなフェーズフリー化を実現していることから、「フェーズフリーデザイン事例集」にも先進事例として紹介されています。
フェーズフリーについて
フェーズフリーデザイン事例集

Topic 1
ここに来れば安心!
ごみ処理施設の強靭さを生かした「防災拠点」

過去の災害では、電力や上下水道等のインフラの停止により、不衛生で不安な避難生活を余儀なくされる避難所も多くありました。
バリクリーンは、インフラ停止時でもあらゆる人々にとって安心で快適な避難所となるよう、ごみ処理発電施設の強靭さを活かした機能を備えています。

  • 電気

    ごみを焼却することにより発電した電気を避難所に送ることが可能。さらに非常用発電機を備えており、停電時も照明、空調、シャワー、風呂、IH調理器具などが利用可能。

    非常用発電機 IH調理 電気自動車
  • 給水・排水

    地下水高度処理設備や災害排水貯槽を設置しており、上下水道が停止しても、衛生的な避難生活に必要なトイレ、洗面、入浴、洗濯などが可能。

    地下水高度処置設備 浴室
  • 避難所

    停電時もプラントから電気が供給されるため、照明、冷暖房などが使用可能。さらにパーテーションや妊産婦や身体弱者のための個別スペースも確保しており、あらゆる人々にとって良好な避難所環境を維持。

    避難所 授乳室 和室
  • 備蓄品

    最大320人の市民が1週間避難するために必要な食料品、日用品等の備蓄に加え、大人用紙おむつや粉ミルク等、多様なニーズに対応した備蓄品を準備。

    倉庫

Topic 2
官・民・NPO・市民、地域が一体に。
万全の体制を整備した「避難所運営」

これまでのごみ処理施設は、災害時に避難者を受け入れる体制が整っていませんでした。また、避難者を受け入れた経験もないため、受け入れまでに多大な時間と労力がかかり、混乱も生じました。
バリクリーンでは、独自の事業継続計画(BCP)の策定や、災害時の迅速な避難者受け入れ体制の整備、官民NPOと市民による連携体制の構築、毎年の訓練などを通じて、円滑な避難所運営を行うための取り組みを行っています。

  • 連携

    今治市、今治ハイトラスト(タクマグループ)、全国で災害支援活動を実施している経験豊富な地元NPOが連携。災害時に課題となる人員不足や経験不足をクリアし、市民とともに避難所運営を行うための万全の体制を整備。

  • BCP

    全国の施設に先駆け、ごみ処理施設独自の事業継続計画(BCP)を策定。災害発生時も早期に施設を復旧し、「可燃ごみ処理」「避難所機能」の両方を継続。

  • 訓練

    避難所開設訓練を毎年実施。今治市、今治ハイトラスト、地元NPO、市民らが参加し、それぞれの対応能力を向上させるとともに、協力体制を強化。

炊き出し訓練

炊き出し訓練

避難所開設訓練

避難所開設訓練

Topic 3
今日も活躍!バリクリーンの「いつもの日」と「もしもの日」

バリクリーンは、竣工後、”いつも”と”もしも”、両方の面から地域に役立つ施設として実際に大活躍しています。

“いつも”の日

これまでのごみ処理施設は、社会科見学で小学生が訪れる程度で、市民の方が気軽に訪れる場所ではありませんでした。
でもバリクリーンは違います。環境啓発やスポーツ活動等の地域交流、環境フェスティバルをはじめとした各種イベントの場として広く活用され、年間2万人以上が訪れる「市民の憩いの場」として活躍しています。

イベント(いまばり環境フェスティバル:施設入場口)

イベント
(いまばり環境フェスティバル:施設入場口)

イベント(いまばり環境フェスティバル:プラットホームでのフリーマーケット)

イベント
(いまばり環境フェスティバル:プラットホームでのフリーマーケット)

イベント(いまばり環境フェスティバル:自動車試乗体験)

イベント
(いまばり環境フェスティバル:自転車試乗体験)

イベント(いまばり環境フェスティバル:電気自動車)

イベント
(いまばり環境フェスティバル:電気自動車)

大研修室(スポーツ)

大研修室(スポーツ)

施設見学

施設見学

“もしも”の日

気候変動の影響により豪雨、大型台風などによる自然災害が多発し、今治市も大きな被害を受けていますが、その際、本施設は災害ごみ処理や避難所として活躍しています。

平成30年7月豪雨の災害ごみ処理

記録的な豪雨により、今治市内の一部で土砂崩れや浸水被害等の被害が発生しました。災害ごみ処理経験のある運転員とタクマグループから派遣された指導員(東日本大震災での災害ごみ処理従事者)のもとで、施設の機能を最大限活用し、災害ごみの処理を円滑に進めました。

災害ごみ処理

災害ごみ処理

台風24号襲来時における避難者受け入れ

2018年9月30日に台風24号が今治市を直撃した際、「施設に避難した方が安全」ということで、3名の方が避難しました。より多くの方が安心して避難できるよう、情報発信や訓練を継続して実施しています。

おわりに
ごみ処理施設で実現する持続可能なまちづくり

バリクリーンは、ごみの安定処理、エネルギーの有効利用によるCO2削減などの価値に加え、「いつも」は「市民の憩いの場」として、「もしも」のときは「防災拠点」として、官民NPOが連携して地域をまもり安心を提供する新しいごみ処理施設として「いつもの日」も「もしもの日」も実際に活躍しています。

タクマグループでは今後も、SDGsの目指す持続可能な社会の実現に向けごみ処理施設を通じて持続可能なまちづくりを実現すべく、施設のフェーズフリー化をさらに進める取り組みを継続するだけでなく、全国で運営する施設で得た知恵や人財を地域の課題を解決するために活かすとともに、様々なプレーヤーとパートナーシップを結び、地域の新たな価値創造へ挑戦していきます。

今までに紹介された雑誌や番組

テレビ番組でのバリクリーンの取り組み紹介

2019年10月、南海放送の"環境を守り地域を守るビジョン~バリクリーンの描く「今治モデル」"という特集番組にて、バリクリーンの取り組みが放送されました。

「フェーズフリー」とは?(8分40秒)

テレビ放送のダイジェスト版、ショートバージョンへのリンクはこちらから
環境を守り地域を守るビジョン~バリクリーンの描く今治モデル~ ダイジェスト版
今治モデルを解説!
ごみ処理施設の仕組みを紹介

発行(発表)月 媒体 名称 タイトル
2018年6月 新聞 ウエイスト・マネジメント紙(6月5日) 今治市 バリクリーン 地域の防災拠点として
2018年10月 講演 生活と環境全国大会 地域の防災拠点 今治市クリーンセンター
2018年10月 雑誌 季刊 環境技術会誌 173号 地域の防災拠点 今治市クリーンセンター
2018年11月 雑誌 生活と環境 2018, Vol.63, No.11 “フェーズフリー”防災拠点、今治市クリーンセンター
2018年11月 雑誌 日本エネルギー学会機関誌 えねるみくす 地域との共生を目指す、最新ごみ処理施設のご紹介
2019年1月 雑誌 季刊 環境技術会誌 174号 特論 災害廃棄物分野における人財育成 第2回人材育成事例~廃棄物処理施設の官民連携事業も含めて~
2019年2月 新聞 ウエイスト・マネジメント紙(2月25日) 地域に新たな価値をー今治市クリーンセンターの取組みー
2019年3月 雑誌 JEFMA No.67(日本環境衛生施設工業会発行) “フェーズフリー”新たな価値を創出する防災の取組み
2019年3月 表彰 ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2019 安全・安心で人と地域をつなぐ今治市クリーンセンター(最高賞グランプリ受賞)
2019年4月 雑誌 月刊誌 都市と廃棄物
Vol49 No.4(2019年4月号)
地域に新たな価値をー今治市クリーンセンターの取組みー
2019年5月 新聞 環境新聞 高レベルの防災機能備えた注目施設
今治市クリーンセンター「バリクリーン」
2019年6月 雑誌 月刊廃棄物 6月号 特集「新たな価値を生み出す清掃工場」地域を守る次世代型施設
“フェーズフリー”で価値向上
2019年6月 WEB
メディア
スマートシティニュース 国土強靭化と、新しい防災の考え方「フェーズフリー」
2019年10月 TV番組 南海放送 「環境を守り、地域を守るビジョン」~バリクリーンの描く今治モデル~
2020年1月 講演 地方公共団体における廃棄物・リサイクル分野の気候変動適応策ガイドラインに関する第2回説明会(主催:環境省) 「災害対応を考慮した廃棄物処理施設の整備」~今治市クリーンセンターの取り組みについて~
2020年3月 WEB
メディア
フェーズフリーデザイン事例集 今治市クリーンセンター バリクリーン
2020年6月 雑誌 INDUST 6月号 中間処理施設の耐震、浸水防止対応
2020年6月 雑誌 環境管理(2020年6月号) 「独自のBCPを導入した今治市クリーンセンターの取り組み」
特集一覧へ戻る