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今治市クリーンセンター 地域に貢献できる本当に価値のあるごみ処理施設をつくりたい

お客様の強い想いと、タクマの技術が融合して誕生した施設。それが「今治市クリーンセンター」です。
ごみを焼却し、その熱エネルギーを利用し発電も行う。さらに災害時には地域の防災拠点として活躍する。
平常時は「市民が集い、地域交流を活性化する場」、災害時には市民が避難できる「地域の指定避難所」としても機能する、「フェーズフリー」という新たな概念を全国のごみ処理施設で初めて取り入れました。地域をまもり、安心を提供する地域防災拠点として、今後さまざまな場所で求められるような、新しい形のごみ処理施設です。

先進のフェーズフリーコンセプト

これまでの防災は災害時になってはじめて機能するものであり、平常時には役に立たないことがほとんどでした。「フェーズフリー」は、平常時と災害時というフェーズを取り払い、「もしも」の時だけではなく「いつも」のときも役立ち、価値のあるものにする新しい概念です。本施設は、このフェーズフリーコンセプトを採用。平常時は「市民が集い、地域交流を活性化する場」、さらに災害時には、あらゆる市民が安心して避難できる、「地域の指定避難所」として、“いつも(平常時)”と“もしも(災害時)”の両方で、地域に貢献する施設を実現しています。

ごみ処理発電プラントを活かし充実した避難所機能を提供

耐震設計やインフラ断絶を想定した機能を備えたごみ処理施設は、災害による停電時にも速やかにごみ処理を再開し、災害時においてもごみ処理を継続することができます。また、ごみ発電により施設内の避難所へ電力供給を行うことができます。電力供給に加えて給水、排水といった機能を連携させることができるため、良好な避難所環境を維持できます。

安定したプラント稼働、万全の避難所運営

本施設は、今治市と今治ハイトラスト(SPC)※、そしてタクマグループや地元NPOが連携することで、災害時に課題となる人員不足や経験不足をクリアし、安定したプラント稼働、避難所運営を行う万全な体制を整えています。連携体制が災害時に円滑に機能するよう、市とSPCに加え、地元住民や地元NPOと共同でさまざまな訓練を毎年実施する計画としています。「災害発生後すぐに安心して避難して頂ける施設」を実現するための万全の体制を構築しています。 ※今治ハイトラストは、タクマとタクマテクノスが出資し設立した、今治クリーンセンターの運営・維持管理の業務を行うことを目的とする特別目的会社(SPC:Special Purpose Company)です。