当社の「触媒脱硝装置のオンサイト再生システム」が、一般社団法人日本産業機械工業会が主催する第41回優秀環境装置表彰において「経済産業省 産業技術環境局長賞」を受賞しました。当社は今後とも廃棄物処理のトップランナーとして、環境負荷低減に貢献できるシステムをご提案してまいります。
都市ごみ焼却施設では窒素酸化物やダイオキシン類を高効率除去するため触媒脱硝装置を設置しています。脱硝装置内に充填してある触媒は一定期間ごとに再生処理を行い、機能を回復させる必要があります。触媒の再生は、触媒脱硝装置から触媒を取り外し、専用工場まで移送して行われていました。
当社の「オンサイト触媒再生システム」は、触媒脱硝装置に触媒を取り付けたまま、再生を行うことができるシステムです。このシステムにより、触媒が破損するリスクおよび触媒再生に必要な時間とコストを大幅に縮減できます。
本システムはファン、消石灰充填槽、ヒータ、循環ダクトで構成されます。循環ダクトを除く機器については、共通設備として複数の焼却炉に対して1基とすることができ、イニシャルコストの削減を図っています。以下にシステムのフロー図と再生手順を示します。
一般社団法人日本産業機械工業会の表彰制度で、近年、一段と多様化しつつある国内および地球規模での環境問題に対処するため優秀な環境装置を選定し、その開発・製造事業者および開発に携わった主たる開発者を表彰することにより、環境保全技術の研究・開発および優秀な環境装置の普及の促進を図り、地球環境の保全に資することを目的とするものです。