株式会社タクマ(本社:兵庫県尼崎市、社長:加藤隆昭)はこのたび、東京都下水道局が発注する「多摩川上流水再生センター汚泥焼却設備再構築工事」(以下、「本工事」)を受注いたしました。
本工事は、多摩川上流水再生センターに設置されている汚泥焼却炉の老朽化に伴い、これを再構築するもので、当社は高温省エネ型焼却炉であるストーカ炉と、焼却廃熱による蒸気発電設備を組み合わせた、省エネ・創エネ型の汚泥焼却システムを納入します。
東京都下水道局が2014年6月に策定した下水道事業におけるエネルギー基本計画「スマートプラン2014」では再生可能エネルギー活用の拡大を取組の一つとしてかかげており、本工事では東京都下水道局が開発を進めてきた高温省エネ型焼却炉※1が導入されます。
当社はストーカ炉による焼却システムについて、東京都下水道局との共同研究を経て、今回の受注となりました。東京都下水道局の汚泥焼却炉としては、当社において初めての受注となります。
当社は東京都下水道局との共同研究により、今回受注した高温省エネ型焼却炉に加え、エネルギー自立型焼却炉、余剰汚泥対応型焼却炉も開発しており、今後も東京都下水道局の汚泥焼却設備建設工事において、これらの技術の積極的な営業を展開して参ります。また、全国では約300基の下水汚泥焼却施設が稼働しておりますが、循環型社会および低炭素社会の実現に向け、下水汚泥の資源・エネルギーとしての有効利用ニーズがこれまで以上に高まっております。当社は国土交通省のB-DASH事業※2を皮切りに、省エネ・創エネ型汚泥焼却発電システムについて積極的な事業展開を図っており、全国の汚泥焼却設備建設工事においても積極的に提案を進めていく予定です。
発注者:
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東京都下水道局 |
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受注者:
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(株)タクマ |
工事名:
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多摩川上流水再生センター汚泥焼却設備再構築工事 |
建設場所:
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東京都昭島市宮沢町三丁目15番1号(多摩川上流水再生センター内) |
工事内容:
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汚泥焼却炉(ストーカ炉)の設計・製作・据付・試運転 |
施設概要:
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施設規模
: 140t/日×1炉
炉形式
: ストーカ炉
廃熱利用
: 乾燥設備、白煙防止設備、蒸気発電
発電出力
: 137kW
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契約金額:
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2,951,000,000円(消費税相当額を含まず) |
契約工期:
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2017年1月13日 ~ 2020年3月6日 |
汚泥乾燥機、ストーカ炉、廃熱ボイラ、蒸気発電機等を組み合わせて導入することで、補助燃料を使用することなく、低消費電力と蒸気発電により大幅な使用電力削減を実現する焼却システムです。また900~1100℃程度の高温焼却が可能で、温室効果ガスである一酸化二窒素(N2O)の排出を大幅に削減できます。本システムの導入により、省エネ・創エネ、ランニングコスト低減、温室効果ガス削減効果が得られます。
※1: 高温省エネ型焼却炉
東京都下水道局の定める省エネ基準を満足した汚泥焼却炉で、脱水汚泥を高温で焼却することで温暖化係数がCO2の約300倍に達するN2O排出量を削減できることに加え、電力および補助燃料の使用量を削減することで、二酸化炭素(CO2)排出量を削減できる焼却炉。
※2: Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Projectの略称。
新技術の研究開発及び実用化を加速することにより、下水道事業における大幅なコスト縮減や再生可能エネルギー創出を実現し、併せて、本邦企業による水ビジネスの海外展開を支援するための国土交通省プロジェクト。