循環式流動汚泥焼却炉では、流動砂は燃焼室下部からの空気で吹き上げられ、サイクロンにより捕集されて再び燃焼室へ戻されます。この時、炉内全域で流動砂による混合撹拌が盛んとなり、乾燥・燃焼が極めて急速に行われます。
優れた混合撹拌
ガス流速が早く、炉内での熱・汚泥・空気の混合撹拌が盛んで、1.3程度の低空気比での完全燃焼が可能です。
均一な炉内温度
炉内の燃焼が安定し、均一な高温燃焼(850~900℃)が得られます。
また、熱せられた流動砂が循環し炉底部に戻ることで、炉底温度も安定し、助燃剤の削減を達成します。
コンパクトな炉形状
炉内空塔速度が速いため炉本体は、気泡式流動床炉と比較して直径が1/2となります。
流動ブロワの動力費低減
流動ブロワの必要圧が小さく、気泡式流動床炉と比べブロワの動力費が30縲鰀50%低減されます。
良好な排ガス性状
効果的な攪拌・混合により、低CO、低NOxの良好な排ガス性状が得られます。
混焼に最適
優れた撹拌・混合効果により、し渣・沈砂など異燃焼物との混焼に適しています。
し渣混燃率は0~100%まで対応可能です。
あらゆる汚泥性状に対応
下水汚泥、脱水ケーキから乾燥ケーキまで、幅広い汚泥性状に適応できます。