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固定床型アナモックスプロセス

低コストで省エネルギーな生物学的窒素除去技術です。
国土交通省B-DASH(2012)にて実証試験を実施しました。

アナモックスとは

担体に付着したアナモックス細菌
担体に付着した
アナモックス細菌

アナモックス(anaerobic ammonium oxidation;嫌気性アンモニア酸化)は、1990年代に発見されたアナモックス細菌による窒素変換反応です。
アナモックス細菌は独立栄養性細菌で、有機物を必要とせず、アンモニアと亜硝酸から直接窒素ガスを生成します。

従来法との違い

従来の窒素除去技術(硝化脱窒法)

従来の窒素除去技術(硝化脱窒法)

アナモックスプロセス

アナモックスプロセス

処理フロー

アナモックスプロセスは、アンモニア性窒素( NH4-N)を亜硝酸性窒素(NO2-N)へ変換する「部分亜硝酸化工程」と、アナモックス反応を利用して窒素を除去する「アナモックス工程」を組み合わせて処理を行ないます。
排水の性状によっては、有機物除去や浮遊物質除去のための「前処理工程」を設ける場合があります。
アナモックスプロセスでは、窒素除去率として80%程度の処理性能が得られます。

処理フロー

特長

曝気動力の削減

従来の硝化反応に比べて必要酸素量は1/2以下となり、曝気動力を削減できます。

薬品コストの削減

従来の脱窒反応ではメタノールなど有機物の添加を必要としますが、アナモックス細菌は独立栄養性の細菌であるため有機物を必要とせず、薬品コストを削減できます。

設置スペースの縮減

固定床担体を用いることにより、アナモックス細菌を高密度に保持できることから窒素除去のための容積負荷を高く設定でき、反応槽容量および設置スペースを大幅に縮減できます。

余剰汚泥発生量の削減

アナモックス細菌は従属の脱窒細菌に比べて増殖収率が小さいため、余剰汚泥の発生量が大幅に少なくなります。

2012年5月 日本下水道事業団 選定新技術Ⅰ類 取得

適用分野

窒素(アンモニア)濃度が高く、有機物濃度が低い排水の処理に適しています。
適用例の一つとして、嫌気性消化が導入されている下水処理場での返流水個別処理(窒素除去)があります。
消化槽から排出される高濃度のアンモニア性窒素を含む返流水(消化汚泥脱水ろ液)が水処理施設に返送されると水処理の悪化を招く懸念がありますが、返流水を個別に処理することにより、放流水窒素濃度の低減・安定化が計られます。
具体例:嫌気性消化汚泥脱水ろ液、メタン発酵脱離液、化学工場排水、埋立浸出水など

国交省下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)

国土交通省が実施する下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)に採択され、2012~2013年度に国土交通省国土技術政策総合研究所の委託研究として実証施設を用いた実証試験を実施しました。

「固定床型アナモックスプロセスによる
高効率窒素除去技術に関する技術実証研究」

実施期間 2012~2013年度
実 施 者 熊本市・日本下水道事業団・タクマ
共同研究体
実施場所 熊本市東部浄化センター
処理対象 嫌気性消化汚泥脱水ろ液
処理水量 50㎥/日
B-DASH実証施設
B-DASH実証施設

この成果を基に、2014年度に技術導入のためのガイドラインが発行されました。
『固定床型アナモックスプロセスによる高効率窒素除去技術導入ガイドライン(案)』
2014年8月 国土交通省国土技術政策総合研究所 発行
※ガイドラインは国交省・国総研のホームページよりダウンロード可能です。

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